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塩江町歴史資料館
History Museum
企画展
ご案内
第22回企画展
讃岐の亀趺碑 パネル展
開催日 令和5年9月24日(日) ※最終回となります。
内容
本展では、「阿波・淡路・讃岐の亀趺碑探訪 増補版」(村井道明編著)を発行された村井道明さんの全面協力により、『讃岐の亀趺碑~十六基』をパネルで紹介します。この機会に珍しい亀趺碑をぜひご観覧ください。
※先着100名様に村井道明氏制作【讃岐の亀趺碑】をまとめた小冊子を進呈。



小河久芳墓
百度石
亀趺碑とは
石で亀の形を彫刻したものを台石として、それの背に各柱型の石を立てた碑や墓石がある。元来は中国で行状碑(特定の人物の業績を記した碑)に用いられたので、この亀趺という名称は碑の代名詞でもあった。
亀は万年の寿命を保つと言われる霊長なので、石でその形を造り、背に碑を載せることによって、その碑が台石と共に万年の後まで世に残ることを念じて建てたものと思われる。
中国の南北朝時代にはじまり、七世紀には朝鮮半島に拡大したが、日本においては遅れて、近世の十七世紀に突然に登場する。十七世紀のものは五十基程度といわれるが、次第に盛んにつくられるようになる。これは学問・芸術が盛んに行われるようになり、中国・朝鮮など大陸の文物に大きな関心を寄せたことに始まる。それには江戸初期の儒者の関与が背景にあった。
我国では、この中国の様式に準じて碑や儒学者の墓碑に使われている。当初は大名クラスの墓碑や墓前の顕彰碑として導入されたが、その後いろいろな石碑にも亀趺が用いられ、転用されていった。
(「阿波・淡路・讃岐の亀趺碑探訪 増補版」(村井道明編著)より)
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